荒野の寂寥-Lonesome Outback

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5月末、暑くて寝苦しかったダーウインから南下すると、気温は日を追って下がり、1500キロ離れたアリス・スプリングスでは吐く息が白くなった。僅か4日の間に夏と冬が入れ替わり、この大陸の大きさを改めて思い知った。寒空に雲は低くたれ込め、風が遠く寂しげな調べを奏でる。どことなくセンチな気分。かつて山小屋で知った句を思い出す。曰く「人を思えば山恋し、山を思えば人恋し」。転じて、「街にあれば荒野を恋し、荒野に過ごせば家恋し」というところか。旅の空ではキャンプがワシの家。そこには旅人達が集い、そして暖かい食事がある。「さあ、家へ帰ろう」、黄昏迫るイースタン・マクドネル山地、荒野の寂寥に飲み込まれぬよう、キャンプへ向けてガスペダルを踏み込んだ。

Nikon F4 with MF-23,
Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-F4.5D (IF),
Fujichrome PROVIA ISO 100 (RDP II)
Aperture-Priority Auto @ F5.6
East MacDonnell Range, Northern Territory
May, 2000

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