雄大-Magnificent View

画像

カタ・ジュタ(マウント・オルガ)はウルルと異なり一枚岩ではない。36の巨岩の集合体である。その一つを遠望する。数あるオーストラリアの風景の中でも、雄大さにおいては屈指の眺めである。麓に広がる木々と、一気に立ち上がるドームの対比で、岩の大きさをご理解いただけよう。これまで同じ場所で三度撮影を行っている。しかし、未だに満足できる写真をものにできない。この写真も少しブレている。写真とは、シャッターを切る以前にどれだけの情熱と労力を費やしているかが結果に如実に現れる。最適な季節にその地を訪れ、撮影場所を吟味する。太陽の動きを読み、最適な光線状態を選ぶ。表現意図に合ったアングルとレンズを選択する。ピントを厳密に合わせるのは勿論、カメラを三脚に据え、ブレを防止するためケーブル・レリーズを用意する。細心の注意を払うならミラーアップして更にブレを極小化する。ざっと列挙するだけでもこれだけの作業が生じる。しかしである、気温40度を超える環境下では、人間の頭は正常に動作しない。何かを忘れるのである。この時もケーブル・レリーズを忘れた。機材に耐久性を求める前に、人間が耐久力を持たねば、アウトバックで完全な作品は残せない。

Nikon F4,
Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8S (IF)
with Ai TC-201 Teleconverter
Fujichrome PROVIA ISO 100 (RDP II)
Aperture-Priority Auto @ F2.8 (Composed Aperture F5.6)
Kata Tjuta Viewing Area, Uluru/Kata Tjuta NP, Northern Territory
January, 1996


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Please come to see me at
http://www.ne.jp/asahi/outback/buokaburra/index.html

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この記事へのコメント

2008年10月27日 08:26
>カタ・ジュタ(マウント・オルガ)はウルルと異なり一枚岩ではない。36の巨岩の集合体である。
マウント・オルガ、いいですね。赤茶色の岩肌と緑の木や草、そして青空と白い雲とのコントラストがとてもきれいですね。
現地の呼称で言うことに私も賛成です。現地語を使うことで恐らく数千年はそう呼ばれてきた理由のようなものや、そのモノを言い表しているなと感じます。
>数あるオーストラリアの風景の中でも、雄大さにおいては屈指の眺めである。
写真からもそれが感じられますね。オーストラリアが気になってから、私にとってはウルルよりもオルガの方に興味を感じました。
現地でそれを見上げるとすごい迫力でしょうね。
>これまで同じ場所で三度撮影を行っている。しかし、未だに満足できる写真をものにできない。
十分にすごい写真だと思います(^_^)vブレは40℃を超える温度とのことですが、空気の揺らぎということではないのでしょうか?鉄道でも夏は線路の砂利が熱をもってボヤーとすることがありますが・・・。
2008年10月27日 08:38
>この日はタイヤがバーストして、テナントクリークにたどり着くことができず、大変な一日でした。
車のひと通りのメンテナンスもできないと、アウトバックは辛そうですね。うーん、JAFは来てくれそうもないですし…(^^ゞ今から少しずつそうしたことも覚えたいと思います。
>そうすると、レンズ資産を持っていること以外、ニコンに拘る必要が無くなって来るのですが...(泣
確かにそうですね。ただ、耐久性を考えるとニコンと思ってしまいます。
(いいレンズは割高ですが…)以前、スポーツのある国際大会で他のメーカーのカメラが寒さからトラブルを起こすなか、F5だけは動き続けたそうです。各国のカメラマンはNikonのブースに駆け込んだそうです。
>まあ、銀塩で行けるとこまで行きましょう。
そうですね。使えるときに楽しめるのが我々アマチュアの特権です(^_^)v
>ポジという実体が残るからだと、おっしゃってましたが、ワシもこの意見に同感です。
やはり「モノ」が残ることは重要ですね。まして、あのポジをライトボックスで見た時の空気感はデジタルでは感じることができませんから(^。^)y-.。o○
管理人のbuokaburra
2008年10月27日 21:35
> 現地でそれを見上げるとすごい迫力でしょうね。

そうですね!初めて現地を訪れて、巨岩を見上げた時の驚きと感激は今でも忘れられません。上ばっかり見上げていた気がします。なかなかその大きさ、スケールを写真で表現できずに歯がゆい思いをしたものです。今でも100%表現できているわけではありませんが.....。

> 十分にすごい写真だと思います

ありがとうございます。この構図は気に入っているのですが...

> 空気の揺らぎということではないのでしょうか?

判別の難しいところですが、ポジを見ると全体的に鋭さがありません。お恥ずかしながら、掲載している写真はPhotoshopで「シャープ」の加工を施し鮮鋭度をあげています。