嵐の季節(その3)-Thunderstorm

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キャンプ場に戻っても、嵐は勢いを増すばかり。息つく間もなく雷光は天を裂き、すっかり日の暮れた周囲を怪しく照らした。いっそ稲光で本でも読んでやろうかと開き直ったところ、ワシが閉じこもっていた車に異常が・・・・・・。運転席側の窓枠当たりから相当な勢いで雨が漏り始めたのだ。運転席後方の台所から鍋を取り出した。こういう時、キャンパー(キャンピングカー)は都合がいい。雨漏り部分に鍋をあてがい、満杯になった雨水を外に捨てながらどのくらい時間が経ったろう。一時間ほどだろうか、ようやく雨足は弱まった。外に出ると、嵐の進行方向では依然、雷光が天に踊っている。稲光は上から下に落ちるモノというワシの常識はここでは通用しなかった。右に左に光が走る。あまりの見事さに、空が光るたびに「おっ」と声を上げた。「いっちょ写真でも撮るか」、雷の撮影法なんて知らないので全くの我流である。シャッターをバルブにセットし、光った瞬間にレリーズを押す。雷光の走行時間は体感的には結構長く感じる。光が消えた時点でレリーズを離し、シャッター幕を降ろす。まるで反射神経の試験のようだ。ダメもとで挑戦した中、比較的良く撮れていたのがこの一枚。次回は撮影法を勉強して来よう。そうすれば雷さえ友達にできるかもしれない。夕方から始まった嵐の季節の洗礼は夜更けまで続いた。雨期の始まったカカドゥはやはり一筋縄ではいかない。

Nikon F5A with MF-28,
Ai AF-S Zoom Nikkor ED 17-35mm F2.8D (IF),
Fujichrome PROVIA 100F (RDP III)
BULB (a few seconds) @ F2.8
Yellow Water, Kakadu National Park, Northern Territory
October, 2001

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