逃避行-1-Rendezvous

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エア湖への道は平易ではなかった。出発の朝ウイリアム・クリークのキャンプ場で道路の状況を聞いた。管理人のおやじが言う、「道路は閉鎖だよ、この前の雨でね」。「!!!」、ワシの打撃は大きかった、「残り57キロまで来てあきらめんといかんのか!この日を何年も待ったのに!」、「いやちょっと待て、この国のことだ」。気を取り直して向かいのウイリアム・クリーク・ホテルで同じ質問をする。「いいや、道路は開いてるよ」、パブのおばさんは言う。「!!!」、さすがオーストラリア、この国で成功の秘訣は決してあきらめないことだ。「それではいっちょ行きますか!」、おばさんの言葉を信じて、長年の夢に向けワシはウイリアム・クリークを後にした。ウナダッタ・トラックを数キロ走るとエア湖への分岐点だ、しかし...いきなり"Road Closed"の看板が進路を塞ぐ。うーん、おやじの言うことが正しかったか。「遥かなり、エア湖」である。しかし、この国での秘訣は決してあきらめないことだ。ワシは一旦ウイリアム・クリーク・ホテルに戻った。「えっ!道路が閉鎖されてた!?」、ワシの言を聞いておばさんは驚いた。そんなはずはないという表情だ。「そのまま入って行こうかと思ったけど、レンジャーに見つかると罰金取られるし...」、ワシが言うとおばさんはちょっと待ってと言って、どこかに電話をかけ始めた。相手はレンジャーのようだ。話し終わったおばさんは「あなた四駆でしょ?」、「はい」と答えると、「ならばよろしい、許可は取ったから道路は通行可能よ」。「!!!」、この国での秘訣は決してあきらめないことだ。おばさんは言葉を続けた、「でも、少しでも雨が降りそうになったらすぐに戻ってらっしゃい、さもないとスタックして動けなくなるわよ」。前置きが随分長くなったが、その雨が目前に迫っている、しかも、この雲からするとそれは半端な雨ではない。(続く)

Nikon F5A with MF-28,
Ai AF-S Zoom Nikkor ED 17-35mm F2.8D (IF),
Fujichrome PROVIA 100F (RDP III)
Aperture-Priority Auto @ F8
Halligan Point, Lake Eyre North, South Australia
October, 2001

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